ノミ・マダニの被害
ノミやマダニによる病気はかゆみを伴うだけではなく、発熱や貧血を引き起こします。
ノミの被害
- ノミアレルギー性皮膚炎
- ノミに対するアレルギーによって、激しいかゆみや湿疹、炎症や脱毛などの皮膚炎を起こします。そのかゆみに耐えられないペットは、口で噛んだり手足でひっかいたりして傷を深くして悪化させてしまいます。
- 瓜実条虫(サナダ虫)
- ノミの体内には瓜実条虫(サナダ虫)の幼虫が潜んでいることがあり、犬や猫が毛づくろいをした際にそのノミを食べて感染します。人にも感染しますが、通常は無症状です。しかし多数寄生していると下痢や食欲の低下などの症状が見られることがあります。
- 猫ひっかき病
- 猫に噛まれたり、ひっかかれたりすることで人が感染する病気です。猫が感染してもほとんど症状は出ませんが、人が感染すると特にわきの下や足の付け根のリンパ節の腫れ、発熱や頭痛を起こすことがあります。
マダニの被害
- 犬バベシア症
- バベシア原虫が赤血球を破壊することで食欲の低下や発熱、血尿や重度の貧血を起こします。呼吸が速くなる、動くとすぐ疲れる、舌や口の中の色が以前より薄くなるなど、症状によっては死に至ることもある恐ろしい病気です。
- ライム病
- ダニがこの病気に感染した犬から他の犬へ感染させます。人にも感染し、発熱、食欲の低下、痙攣や関節炎などの症状が現れます。
- 猫ヘモバルトネラ症
- ヘモバルトネラが猫の赤血球表面に寄生し、貧血を起こします。他にも発熱や食欲不振、呼吸が荒くなる、歯茎が白くなるなどの症状がみられる病気です。